天沼マンション

所 在 地:東京都杉並区
用 途:共同住宅
構 造:RC造
規 模:地上4階
敷地面積:180.57㎡
延床面積:398.96㎡
竣 工:2017年2月

東京都杉並区荻窪に計画した、1~2人暮らしを対象とした集合住宅である。

敷地は青梅街道から閑静な住宅街に入ったT字路の突き当りに位置し、周囲は住宅系の建物で囲われている。

本物件は、不動産投資物件である。建物高さは10m以下に抑えつつも4層の断面構成となる。階高や各戸面積の限界値を設定しながら、これらの制約の中でいかに豊かで開放的な住まいを計画できるかが重要となった。

[環境を選択する]

高密度に発達した都心での生活は他者との物理的距離が近いため、カーテンを開けて生活を送ることには抵抗が生まれる。そのため、大きな開口部を設けても、住まい方とあわずカーテンを閉め切った暗い生活を送ることになりかねない。そこで、住居部・共用部で取り入れる環境を選択し、建物全体の体験として、住環境の質を向上させることを主題とした。

  • 住居内は「空気の循環」をテーマに全ての住戸を角部屋で計画した。2面の開口部から外気を取り入れることで、新鮮な空気を循環させている。隣地側の開口部は細長いスリット状に設け、外部の視線に配慮しつつも大量の外気を送り込む装置として機能している。
  • 共用部は「光の筒」をテーマとし、大きな開口を設け、明るく開放的な吹き抜け空間とした。

都心での生活を部屋の中に閉じこめるのでなく、自然環境に対応させることで、小さい住まいながらも心理的負荷のない住環境となったと感じている。