神宮内宮参集殿改修

所 在 地:三重県伊勢市宇治館町
用 途:神社(集会所)
構 造:RC造(一部S造)、木造屋根
規 模:地上2F
敷地面積:3,701.24㎡
延床面積:2,100.05㎡
竣 工:2011年9月
設 計:土屋辰之助アトリエ + 高橋潤建築設計事務所

内宮参集殿は、昭和44年(1969年)に伊勢神宮内宮に建てられた、参拝者の休憩所、奉納のための舞台・控室、饗膳・直会のための講堂などの機能を備えた施設である。
築後40年を経過し、外壁の傷みなどが目立っていたため、平成25年の式年遷宮に向けて改修を行った。
内宮の景観の整備を進めるにあたり、「神域にふさわしい外観」にすること、内部の機能を表出し、中庭と舞台を持つ施設の魅力が伝わる空間とすることが、施主から投げかけられたテーマであった。
参拝者の視点に立ち、木々に囲まれた清らかな空間を経て辿り着く建物に相応しい、外観、内部空間を、「木」を中心とした暖か味のある素材を使用し、神域に調和することを意図している。
柱廊、回廊は鉄と木を組み合わせた軽量な庇とし、外部から中庭、舞台へと透過した空間を、宙に浮かぶように覆っている。