狛江の家

所在地:東京都狛江市
主要用途:住宅
構造:木造
規模:地上2階
敷地面積:313.70㎡
延床面積:258.78㎡
竣工:1999年3月

知的ストックのある空間 この住宅は、海外居住経験の長い経済学者のために建てられたもので、何千冊にも及ぶ蔵書やビデオを収蔵するライブラリー/書斎を作ること、庭の桜の木をうまく計画に取り入れることなどが重要条件として求められた。これらの条件を満たす空間のあり方を検討しながら、花見台としての外部デッキを二階に設けることや映画の鑑賞会も開けるようなライブラリーホールを計画するなどのアイディアが次々に生まれ、結果的には楽しいアメニティーあふれる住宅空間になった。全体には自然素材にこだわりながら、落ち着いた雰囲気のある空間に仕上がっているが、知的ストックに囲まれながら、自由な思索にふけることができる贅沢な空間を創り出したいという強い気持ちがこれらのデザインを導いたと思っている。 構成的には、一階にライブラリー、居間、食堂などの主要な部屋を配し、二階にルーフデッキやロフトのある各寝室を設けた。できるだけ機械による空調を避けるため、一階には暖炉を設置し、各階では文字通り最も効率良くクロスベンチレーションが取れるような開口計画を行った。特に縁側などでは、折々の季節によって建具をうまく操作することにより、変化のある空間を楽しむことができるようなしつらえを施している。全体的にみれば、かなりのレベルでサスティナビリティーを追求することが出来たと思っている。